プログラマの単価を上げるには

プログラマの報酬を上げるためには、一人当たりの売り上げ・利益を高めなければなりません。そのためには、今よりも少人数でプロジェクト全体をこなせるようにならなければいけません。

頭の先から尻尾まで、仕事をするためには、元請で仕事を請け負う必要があります。下請じゃ難しい。

プログラミングに誇りを持ちたいなら単価を上げること

プログラマの単価を上げるための手段としてすぐに思いつくのは以下の三つ。

  1. (個別のソリューションに対応したソフトウェアを)より低コストで開発する
  2. (個別のソリューションに対応したソフトウェアを)より高機能化して対価を増やす
  3. (汎用のソリューションに対応したソフトウェアを)製品化して複数の顧客に売る

より少人数で開発するというのは1.にあたると思うのだが、一般論で言うと、低コストで単発のソフトウェアを開発するよりも、汎用製品を開発する方が儲かるはず。
それに、開発規模にもよるとは思うのだけど、色々なタスクがあると頭は活性化するかもしれないが、開発のみには集中できなくなるので、それが効率的かどうかは一概に言えないかと。
元請けになればよいというのはその通りだと思うのだが、それには製品が必要。(鶏と卵な部分もあるけど)

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 プログラマーはお金とは無縁の存在です。 プログラミングに誇りを持ちたいなら単価を上げること - ひがやすを blogには全く賛成できません。

 なぜなら「プログラム」は本質的に経済的価値を持っているわけではないので、プログラムを作る人、すなわちプログラマーは本質的に経済的価値をもつ存在ではないからです。*1

 むしろ、育成、維持に費用と時間が掛かることを考えれば存在自体が社会的コストです。



 ですから、プログラマーの誇りはお金と無関係である必要があります。



 対価とは無関係にプロダクトに対して一切の妥協をしない姿勢のみがプログラマーの誇りとなり得るでしょう。

プログラマーの誇りはお金とは無縁でなければならない

これにはちょっとびっくり。
無限の猿定理であらゆるソフトウェアは生成できるので、どんなソフトウェアの絶対的価値も等しくゼロである、という点から言えば、ソフトウェアが役に立つのは「幸運なる偶然」だ。
しかしながら現実では、コストゼロでソフトウェアが生成できるという理想にはほど遠いので、多くのソフトウェアはプロのプログラマがコストをかけながら書いている。コストがかかるから対価も生じる。だからソフトウェアには経済的な価値があるし、その価値は価格や品質によって大きな差がある。個人的には

あるソフトウェアの価値=ユーザーの満足度*1の総量

こんな感じ。
何を誇りに思うかというのは個人的な価値観だが、元のひがさんの文脈はプロのプログラマの話だから、より大きな価値を提供できることは誇りにしてよい。逆に、品質が非常に高いが誰も使わないソフトウェアを書いたとして、それはあくまでもプログラミング技術に限定しての誇りでしかないし、プロとしては何の意味もない。

*1:コストパフォーマンスなども含む