YouTubeのポロネーズ5番を全部聴いてみた
中二のときにクラスメイトがアシュケナージのポロネーズ全集を貸してくれて、文字通り中二病にかかったのであった。そういうわけで自分にとってショパンのポロネーズはアシュケナージが基本であり完成形である。いつか1番から7番まで全部弾いてみたい。
最初は英雄ポロネーズが華麗でかっこいいなと思っていたが、通して聞くうちに5番のほうが起伏があるしマズルカっぽくていいなと感じるようになった。
海外ではtragic (悲劇的) と呼ばれているようだ。難しい割に人気がないので、ショパンコンクールかポロネーズ全集くらいでしか演奏されないようである。検証したわけではないが、ショパンコンクールでも優勝者はたいてい英雄を弾いている気がする。
最近練習を再開したこともあって、YouTubeにある5番を一通り聞いてみた。
ざっくり好きな順に。コメントは完全に素人な自分用のメモであって、音楽的な価値はない。
特に冒頭の不穏な感じが好き。ミスタッチは全くなく、楽譜の強弱やテンポがきわめて正確に表現されているように感じる。アシュケナージは1955年のショパンコンクールで第2位。
2010年のショパンコンクールの演奏。コメントにもあるが0:24のリズムが好き。音質もいい。これで入賞できないのは相当レベルの高い年だったのだろうか。
美しい演奏。緩急のメリハリがいい感じ。古い割にまあまあ音質が良いが、残念ながら途切れている。
1980年のショパンコンクールの演奏。いわくつきの審査員特別賞。怒涛の速さと迫力に圧倒される。速い部分はとことん速く、中間部はゆったりしている。ただPogorelichの演奏はこれよりも、同じ年のスケルツォ (https://www.youtube.com/watch?v=QwMnYP91tMo) のほうが好き。
2015年のショパンコンクールの演奏。この年の2位。丁寧で安定感のある演奏。畳みかける感じがよい。
2010年のショパンコンクールの演奏。丁寧で力強い演奏。音がくっきりしていて、アルペジオがきれい。中間部あっさり。
2010年のショパンコンクールの演奏。この溜めのある感じのリズムは好き。
2010年のショパンコンクールの演奏。レガートがきれいな演奏。
2015年のショパンコンクールの演奏。丁寧で軽やかな演奏。
2018年のモスクワでのコンサート。はっきり、堂々とした演奏。2010年のショパンコンクールの優勝者。
2010年のショパンコンクールの演奏。丁寧な演奏。中間部の緩急がいい感じ。
2010年のショパンコンクールの演奏。丁寧な演奏。
1960年のショパンコンクールの演奏。この年の1位。リズム感がはっきりしている。録音状態がもっと良かったら。
2015年のショパンコンクールの演奏。少し独特な感じ。
2015年のショパンコンクールの演奏。勢いがある。
キーシンが15才のときの演奏らしい。導入部は少し独特。重々しい演奏でいい感じ。
大胆かつ情緒的な感じでよい。
ブレハッチの演奏。英雄ポロネーズもそうだが、装飾音の表現がすごくきれい。比較的速いが緩急がそんなにないのであっさりしている感じがする。
2015年のショパンコンクールの演奏。王道で過度な演出をしてない感じ。
2015年。華やか・軽やかな感じ。録音状態はあまりよくない。
ペダルが抑えめで、音の粒が聞こえる。いい感じ。
2000年のショパンコンクールの演奏。この年の2位。リズムは好きだけど装飾があまり好みでない。