Binary2.0 カンファレンス 2006

Hello, binary world
mainがメインのネタ。
「アリアリ」がカンマとエクスクラメーションマークの有無(命名shinichiro_h氏)とのことだけど、最後に改行がつくかどうかというのもあるかと。
Hello, World!派とHello, world!派もあるみたい。「大文字アリアリ」とか麻雀のルールみたい。
で、Hello world conference希望です > shinichiro_h氏


X日で作る仮想マシンモニタ(に向けて)
自分で作るVMM。for (;;) { VMRUN; switch (VMEXIT_code)... }みたいに、コア部分はかなりシンプル。普通のOSを作るのより、一歩上を行く感じで楽しそう。
ここでも起動しているゲストOSがHello, world。やはり基本か。


getcontextの怪
IA64のアーキテクチャが悪い、ではなくて。getcontextはコンパイラが対応してくれないとお手上げだから、「コンパイラ間で最もポータビリティーのある」アセンブラで実装することにした、というバイナリアンらしい話。


マルチコア時代の並列プログラミング:ロックとメモリオーダリング
reader-writer lockとどう違うのかな、と思ったら、rwlockだとrとwは共存できないけど、lock-free syncだとreaderはwriterに関わらず常に読める。ただし実は変更されていたということがわかったらやり直す、とそんな感じみたい。
ロックがブロックされれば別のスレッドを実行できるので、手戻りが発生するよりも待たされたほうがいいという考え方もあるだろうな。


tty hacks for PS3 Linux
PS3 LinuxWiiリモコンで操作というので大ウケ。
やっつけでここまでできるのはすごすぎる。
PS2 LinuxのときはMIPSコアにバグがあって大変だったが、PS3はかなりすんなりいきそうだとのこと。ただしGPUが封印されているのでパフォーマンスが出ないとか。ゲームを作らせないつもりなのかな。


Web2.0時代のAjax Binary Hacks
非常にノリのいいプレゼン。すごいスピード感でほとんどネタなんだけど、バイナリハックもちゃんと含まれているという素晴らしい完成度。
技術的には、任意のドメインから数値データを受け取る(通常JavaScriptでは不可能)という技らしい。


携帯 Flash でバイナリ処理
実アプリを書けそうにない貧弱なFlash Liteで、データ圧縮したり文字コード制限をかいくぐって...できたプログラムは「プログラムは ASCII で書くべきだよ」みたいな感じに。


GNU on Binary 10.0: RMS and FUD
「0か1かと聞かれたら、自由と答える」かっこいい。
「1110バイナリ=Eバイナリ=いいバイナリ」11/10はいいバイナリの日。
Binary Hacksの表紙は囲碁で、囲碁には置石なし・白・黒の三状態あるわけだが、置石なしとはすなわち自由のことなのだ。
あと「ぐにゅーべ」さんだということを知った。


ASCII 1.0
すごく懐かしいアスキーアート
キャラジェネ(この言葉も死語)のないMZ-700とかのゲームの表現力は伝説的だったな。


終了後、そうそうたる皆様(へるみさん、shudoさん、danさん、竹迫さん)と食事。
刺激を受けるのって大切だなあ。


そういえばBinary2.0は浮動小数点表記だから、正式表記はBinary0100000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000ではないかという指摘もあるっぽい。