IT業界の弱者

ある独立行政法人のシステム構築プロジェクトを元請けで受注することができた。
(中略)
ところが,待てども待てども検収結果が届かない。お客さんの立場もあることだし,「いつごろ終わりますか」なんて切り出せない。契約上のプロジェクトの完了は,ほぼ1年後の年度末になっている。長谷川さんは待つしかなかった。うわさでは一部の業務で,納めたシステムが利用され始めたと聞き,検収してOKが出たものだと思い込んでいた。
(中略)
納品してから1年近くも経って,今さら「仕様と異なるので修正してくれ」とは常軌を逸している。仕様の確認など上流工程でやっており,それに基づいてシステムを作っている。にもかかわらず,今になって「バグだ」と主張される。こんなことが許されるはずがない。『不当な要求だ』と感じたが,検収完了印をもらえなければプロジェクトは完了したことにならず,費用は支払われない。

[IT業界の弱者]非常識な「検収」で大赤字:ITpro

これフィクションだよね?
元請けなのにプロジェクトの状態が聞けないとかあり得ないし、経営者ならどういう形で検収を通すか(書類上のものかどうかとか、どの部分が通ればOKしてもらえるかとか)に一番気を使うはずだけど。
それに中小企業で一年間お金をもらわないなんて、どんだけ余剰資金あるんですか。
普通は「納品完了後○○日以内に書面により検収結果を通知するものとし、通知されない場合には検収合格とする」というような条項をつけるんじゃないのかなあ。基幹系ならともかく、数人のプロジェクトだったら長くても半年くらいじゃないかと思うんだけど。

このプロジェクトの後,長谷川さんは考え方を変えた。営業活動の時間を減らし,最新の開発技術を必死に習得し始めた。「あのプロジェクトでは,自分のスキルの低さを他人のスキルでカバーしようとして失敗した。人に頼らなくても自分だけで問題を解決できるようになる必要がある」。今では技術に対する自信も深まった。

[IT業界の弱者]非常識な「検収」で大赤字:ITpro

検収が通らなかったら技術力でカバーってすごい!前向き!