受託開発に未来がない件

まず、いきなりですが、どう読んでも、江島さんは、「受託開発がつまらない(うんこ)」とは言ってなくて、むしろ、受託開発それ自体は、やり方次第ではけっこう楽しいものだ、と言っています。しかしそれが余計問題だ、とも。

なぜなら、そこには未来がない、と。ここで論じられているのは未来ですよ、未来。まさにエンジニアの未来サミットとかにはこういうテーマこそふさわしい。いまは楽しいかも知らん、けど、この先、受託開発は行き詰まるよ、と言っているわけです。

じゃあなんで受託開発は早晩行き詰まるのか。何とかそこの所を読み解いてみようとしたのですが、肝心のその部分の理解がちょっと難しかったので引用のみにとどめます。

受託開発に花束を - duck75の日記

受託開発ってドラクエに例えると最初のクエストみたいなもんで、スライム倒してるだけで経験値もらえるとかそういう感じだと思う。
んで江島さんは、他の勇者も見てみろ、レーザービームで平原ごとスライム焼いてる奴とかいるぜ?とか言ってる。
スライム倒すだけでもけっこう楽しいし、そのへんの村人に認められたりもするんだけど、真の勇者ならドラゴン倒しに行けば?ってことですな。


ただね、駆け出しの勇者がいきなりドラゴンに立ち向かっても焼かれるだけ。「スライムしか倒したことないけどドラゴンはどこですか?」とか無理すぎる。帰り道は死の行進ですよ。
なので最初は簡単な受託開発からはじめて、ステップアップしてけばいいと思います。
だから「そうか受託開発には未来がないからやっちゃいけないんだな!」というところまでいってしまうとちょっと飛躍かなと。


受託開発の最大の問題点は収益性の悪さ。四人で出かけていってスライム一匹ずつ倒していくというのは、最初のうちはいいけどベテランがやることじゃないし、年老いたらスライムすら倒せなくなってしまう。そこには未来がないぞと。
まあ誰でも真の勇者になれるわけじゃないけど、ちょっとずつ先のフィールドに進んでいくようにすれば、いつのまにか冒険の仲間も増えて強敵を倒せるようになっているかもしれない。未来は受託開発の先にあるよ。