電気を食わない vs お金がかからない さてどっちが良いか

ネットワークオペレータとWeb開発者の断絶より

Perlで書いたスクリプトは遅いに決まっている。Perlを使うなとは言わないがプロトタイプに留めるべきで、本番で使う段になったらCで書き直せ。
直接話を聞いていないのでどういう文脈の話なのかわからないが、いまどき
Cで生成されたオブジェクトコードは遅いに決まっている。Cを使うなとは言わないがプロトタイプに留めるべきで、本番で使う段になったらアセンブラで書き直せ。
という人はいないだろうし、もっと強烈なバージョンとして
CPUで動作するプログラムは遅いに決まっている。CPUを使うなとは言わないがプロトタイプに留めるべきで、本番で使う段になったらハードウェアロジックで書き直せ。
というのも考えられる。


ビジネスとして技術を使うとなると、必然的にコストとのトレードオフになるはずで、トータルでペイするから全面的に書き直すというのはもちろんありだ。
ただ実感としては、例えば実行速度に関して言えば、向上にかかるコストはリニアではなく指数関数的に増大する。20%速くするのに2倍、それをさらに20%速くするのに4倍という感じ。一般的には、一つのファクターを限界までチューニングしていくよりも、全体のバランスを取ったほうがトータルコストを抑えられると思う。


web系だと仕様変更も多いので、カリカリチューンして(サーバ台数削減などで)節約できるコストメリットと、カリカリチューンしたことによって仕様変更に弱くなる(結果仕様変更の実装コストが上がる)というデメリットを天秤にかけることになる。
特にプロジェクト規模が小さいと人件費の比率が高いので、C/C++よりもPerlPHPで書いたほうがお得なことが多いと思う。